NISAを始めてみると、「もっと早く始めればよかった」「家族や友達にも教えてあげたい」と感じる方は多いのではないでしょうか?
でも、いざ人に勧めようと思うと、「押しつけがましいかな」「どう言ったらわかりやすいだろう」と、伝え方に悩んでしまいますよね。
また、改めて聞かれるとNISAを活用した資産形成の利点について、うまく説明できなかったりします。
この記事では、私の実体験をもとに、家族や友達に嫌がられずにNISAを勧めるコツや、避けた方が良い伝え方を紹介します。「大切な人にも資産形成のきっかけを届けたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
「株は怖い」という人への伝え方
NISAを勧めると、「損をしそうだからやりたくない……」と言われることがあります。実際に株で損をした過去を持つ人もいるかもしれません。
ですが、多くの人がイメージしている個別株と、NISAで人気の投資信託を使った積立投資は、実は少し考え方が違うんだ、ということをうまく伝えられると良いですよね!
投資信託で「長期」「分散」「積立」が基本!
個別株と投資信託の違いを簡単にまとめると、以下の通りになります。
この違いを知らないと、実際よりリスキーに感じてしまう人が多いはずです。
| 個別株 | 投資信託 |
|---|---|
| 1つの企業に投資 | 複数の企業や資産にまとめて投資 |
| 自分で投資先の企業を選ぶ | 投資の専門家が選んだ商品を購入する |
| 1社の影響で値動きが大きくなりやすい | 複数に分散されてリスクを抑えやすい |
| 応援したい/成長しそうな企業に投資したい人向け | 長期でコツコツ資産形成したい人向け |
また、たくさんの企業にまとめて投資するので、特定の会社だけではなく、経済全体の成長の恩恵を受けやすいのが投資信託です。
もちろん値下がりすることもありますが、長く積み立てを続けることで、その値動きをならしながら資産形成を目指せます。
リスクを取って短期で大きな利益を求める
リスクを抑えて長期で安定した利益を求める
ドル・コスト平均法って?
ドル・コスト平均法は、毎月決まった金額をコツコツ投資する方法です。
例えば毎月1万円ずつ投資すると、価格が高いときには少ない口数を、価格が安いときには多くの口数を購入できます。
価格が下がったタイミングでは自然と多く買い付けられるため、購入価格が平均化されやすいという特徴があります。
株で利益を得るには、高いときに売り、安いときに買うのが基本です。
毎月一定金額を設定することで、高いときに買い過ぎることを避けられます。
もちろん、利益を保証する方法ではありませんが、「いつ買えばいいか分からない」という初心者でも始めやすい投資方法として広く利用されています。
誘い方:NG例
絶対損なんかしないから大丈夫だよ!ドカッと稼ごう!
今はうまくいってるだけで、この人も後で大損するかもしれないしな……。
誘い方:OK例
投資信託を使った積立投資は、たくさんの会社にリスク分散しながら、長期的に積み立てていく方法だよ。
ギャンブルみたいなイメージを持っていたけど、意外と手堅い選択なのかもしれないな。
慎重な人には、楽観的な印象を与えるような誘い方は避けるのが無難。
リスク管理しやすく、堅実な方法であることをアピールするのが良いでしょう。
「勉強してから」と思う人への伝え方
お金が関わることなので、不安になる気持ちはよく分かりますよね。賢くて、堅実な人ほど慎重になるはずです。
しかし、NISAはすべてを理解してから始めなければいけない制度ではありません。 むしろ、最低限の知識を身につけたら、始めながら少しずつ学んでいく人のほうが多いでしょう。
最初から完璧に理解する必要はない
投資について調べ始めると、専門用語や情報の多さに圧倒されてしまい、脱落していく人が多いのではないでしょうか……。
もちろん、知識を身につけることは大切ですが、「全部理解してから始めよう」と思っていると、いつまで経っても一歩を踏み出せないこともあります。
積立投資は、運用する期間が長いほど、利益がさらに利益を生む「複利」の効果を受けやすくなります。 そのため、何年も勉強だけを続けるより、基本を理解したら少額から始めて、運用しながら学んでいくほうが、将来の資産形成につながりやすいでしょう。
早めに初めて時間を味方につけるメリットをわかりやすくするため、金融庁のつみたてシミュレーターを使ってみましょう。
設定は、毎月の積立金額3万円、想定利回り(年率)5%とします。
積立期間:20年とした場合

積立期間:25年とした場合

5年で将来の運用資産額に540万円の差が出ています。
最初は「投資信託を毎月積み立てる」「長期・分散・積立が基本」という程度の理解で十分なのです。
積立金額の変更や、積立の一時停止、保有している商品の売却は簡単にできるため、とりあえず始めてみることをおすすめしましょう。
NG例
勉強なんかしなくて大丈夫だよ。そんなに慎重だから、いつまで経っても始められないんだよ。
そうは言っても、やっぱりお金の関係することだからしっかり調べるべきだと思う。そんなに急かされるとプレッシャーだよ……。
OK例
NISAは長く続けるほど得になる仕組みだよ。設定の変更や売却は簡単にできるから、まずは少額から始めて勉強しながら続けてもいいと思う。
少額のサブスク感覚で始めてみて、時間のある時に少しずつ勉強していくのが自分に合ってる気がする。
始めるならしっかりと勉強したいと考えている人に、「勉強は不要」と言うのは悪手。
始めてから勉強を進めていけば良いことを伝えましょう。
NISAを取り入れるメリットの伝え方
資産形成には預貯金や積立保険など、さまざまな方法があります。そのため、NISAだけが正解というわけではありません。
大切なのは、それぞれの特徴を知ったうえで、自分に合った方法を選ぶことです。
預貯金などの元本保証のある資産と、NISAで積み立てる株式を上手に組み立てて、バランスの良い資産形成を目指していくメリットを伝えたいです。
預貯金は本当に安心?
預貯金は元本保証があるため、安心してお金を保管できるというメリットがあります。
しかし、注意したいのがインフレリスクです。
インフレとは、物価が上昇し、お金の価値が相対的に下がることを指します。
そのため、資産形成では「お金を減らさないこと」だけでなく、お金の価値を守ることも大切です。
企業は物価の上昇に合わせて商品の価格を見直したり、売上や利益を伸ばしたりすることがあります。そのため、企業に投資する株式や投資信託は、長期的にはインフレによる物価の上昇に合わせて価値も高まることが期待されています。 預貯金だけで資産を持つよりも、お金の価値の目減りに備えやすくなるでしょう。
現金だけで持つよりも、株式などの資産を保有することで、インフレによるお金の価値の低下に備えやすくなります。
さらに、NISAを利用すれば、その運用で得た利益が非課税になるという大きなメリットがあります。
通常、株式や投資信託で利益が出ると、その利益には約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座で運用した場合は、一定の範囲内で得られた利益に税金がかかりません。
つまり、インフレに備えながら資産を育て、その利益を非課税で受け取れることが、NISAの大きな魅力です。
NG例
銀行に預けても損するだけだよ。資産形成はNISA一択!
リスク資産一択なんて、極端でこわいな。
OK例
NISAには利益に税金がかからないし、預貯金と組み合わせて資産を持っておくと、インフレや株価の変動リスクに備えやすくなるよ。
NISAのお金って、増やす目的でも、守る目的でも使えるんだね。
預貯金などの元本保証のある資産を否定する必要はありません。
バランスの取れた資産形成を勧める手段として、NISAのメリットを伝えましょう。
「始めるのが面倒」という人への伝え方
NISAを始めるにあたって、手間を考えて腰が重くなってしまうこともあります。
しかし、実際にやってみると、想像していたよりずっと簡単に始められるものですよね。
NISAを始めるまでの流れはシンプル
NISAを始める流れは、おおまかに次のようになります。
1. 証券会社でNISA口座を申し込む
2. 本人確認書類を提出する
3. 投資する商品を選ぶ
4. 積立金額を設定する
SBI証券や楽天証券などのネット証券なら、スマホで手続きを進められます。申し込み自体は10〜15分程度で完了し、その後の積立設定や運用状況の確認もアプリから簡単に行えます。
一度設定すれば、あとはほったらかしでも続けられる
積立投資の魅力は、一度設定してしまえば、自動で積立を続けられることです。
毎月「今日は買おうかな」と考えたり、株価を毎日チェックしたりする必要はありません。
忙しい人でも、日々の生活を送りながら資産形成を続けやすいのは、積立投資ならではのメリットです。
NG例
とりあえず証券会社の案内見たらわかるよ。面倒でも将来のためなんだからやるしかないよ。
やっぱりめんどくさそうだな。休日一日使わないといけなさそうだ……。
OK例
口座の申し込みはスマホから10~15分くらいでできたよ。一度積立設定できたら、あとは自動で積み立ててくれるから何もしなくてOKだよ!
そんなに簡単なんだ!家に帰ったらやってみようかな。
実際に自分が手続きの際にかかった時間をそのまま伝えるのがわかりやすいでしょう。
簡単な流れも教えられるとイメージしやすいと思います。
まとめ
NISAを始められない人の多くは、「失敗したくない」「もっと勉強してから始めたい」と考える慎重な人です。一方で、NISAを理解したうえで、自分には合わないと判断する人もいます。
どちらの場合も、お金について真剣に考えている証拠として尊重されるべきだと思います。
大切なのは、決して押し付けないことです。
私たちにできるのは、NISAに対する誤解や不安を取り除き、正しい情報を伝えることまで。始めるかどうかを決めるのは本人です。
「絶対にやったほうがいい」と勧めるのではなく、「私はこう考えて始めたよ」と自分の経験を伝え、もし相手が納得してくれたら嬉しいな、くらいの温度感がちょうど良いと思っています。


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